ローカルSEOの備忘録

インターネットや検索エンジン、Googleビジネスプロフィール、SEO・ローカルSEOの小ネタをコツコツ書きます

なぜ炎上した店舗への嫌がらせ口コミを書いてはいけないのか?炎上で急増した口コミが削除される仕組みについて

SNSで炎上した店に嫌がらせのGoogleのクチコミを書く方が増えています。

行ったことのない店に、意見の口コミを書くのはガイドライン違反です。

また、Googleマップの仕組みで、炎上で急増した口コミは削除(非表示)されることが多いです。ただし、これは店舗の操作ではありません。

 

炎上でクチコミが殺到すると、Googleマップには何が起こるのか、店舗側はどう対処すべきかをまとめました。

店を利用せずにクチコミを書くのはガイドライン違反

そもそもですが「店を利用していない人は、Googleマップに口コミを投稿してはいけない」のが、Googleマップガイドライン(ルール)です。

その場所での体験に基づくコンテンツや、その場所での体験に関する質問のみを投稿してください。一般的、政治的、社会的な論評や個人的な不満が含まれるコンテンツは許可されていません。

support.google.com

しかし、そのルールはあまり浸透していません。

例えばレストランのオーナーが、テレビで炎上すると、その店のGoogleマップには「テレビで見たが、お前の態度が気に入らない!」などの酷評レビューを書かれてしまいます。

放送を受け、小林シェフが手がけるレストラン「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」(長野県軽井沢町)のGoogleマップの口コミや、小林シェフのYouTubeチャンネルの動画に、今回の番組内容について言及するコメントが相次いだ。レストランのGoogleマップの口コミでは、店に不当な低評価をつける「嫌がらせ」とみられる行為も発生していた。

ファミマ担当者ガチ泣き...辛辣審査が波紋 ジョブチューン酷評シェフに「流石に失礼」「見ていてつらかった」: J-CAST ニュース

 

また、ジャンルを「公衆トイレ」に変えられたり、店名を「クソイタリアン」に変えられたりするケースもありました。

不自然な低評価クチコミや地点編集が殺到すると起こる現象

不自然な低評価クチコミや地点編集が殺到すると、その地点ではこんな現象が起こります。

  • 直近のクチコミが非表示になる(投稿したユーザー自身には表示される)
  • その店にユーザー編集提案ができなくなる
  • 数時間〜数日後、一定期間の編集内容やクチコミが非表示にされる
  • 店がGoogleマップから非表示になる
  • 検索結果に店名や基本情報が表示されず住所だけ表示される

こういった措置は、店舗オーナーやマップユーザーができる対応ではなく、Googleの対応措置です。

短期的な制限

関連性の低いコンテンツまたは不適切なコンテンツの急増に備え、特定の場所への投稿が短期的に無効になる場合があります(例: 無関係なコメントが集中する可能性があるイベントがその場所で開催される期間中)。Google はその場所をモニタリングして、不正な試みが減少し、ポリシーに違反するコンテンツが投稿されるリスクが低下したと判断した場合、制限を解除します。

投稿の制限 - マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ

 

Google判断でクチコミ機能がロックされ非表示になった店は、炎上前の状態にクチコミや状態が戻る(ロールバック)ことが多い。前述した事例でも、ロールバックの対象となっていました。

 

炎上した施設に嫌がらせのGoogleのクチコミを書くのは、アラート&ガイドライン違反ですぐに消される可能性が高い上に、名誉毀損・嫌がらせでIP開示&訴訟されるリスクもあります。

また、地点が非表示になった際には、「店舗が非表示にした!!」と思い込んで、嫌がらせを投稿できるように、自分で店舗を再登録しようとする行為もリスクがあります。

「店のオーナーが」地点ロック・クチコミ非表示したと勘違いされる問題

このような地点ロック・クチコミ非表示ですが、店舗側が設定するものではなく、Googleが不審なユーザー編集のアラートを検知して行う設定のようです。

そういった仕様を知らないユーザー側からすると、「店のオーナーが地点ロック・クチコミ非表示したと勘違いして、今度はSNSにその悪評を書いたりしています。「低評価クチコミを削除する方法があるのか?」という誤解も広がっていきます。

店舗が炎上して嫌がらせされた時の店舗の対応

低評価クチコミや修正提案が不自然に集中した時、Googleは該当拠点のロック・非表示、評価を巻き戻します。じっと待つか、公式サポートに事前に伝えておくことが最適解だと思います。

残ったクチコミは、後日、削除申請するのをおすすめします。

Googleビジネスプロフィールでのネガティブな口コミへの対策と正しい削除申請手順|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

応援クチコミという虚偽の高評価クチコミの問題

「似た店舗が、間違われて嫌がらせクチコミをされる」ケースも時々見かけます。こうしたケースでは、少し違った問題が起きます。

 

「嫌がらせで低評価クチコミが投稿されたのがかわいそうだから、高評価クチコミを書いて中和してあげよう」という流れです。「応援したい!」という気持ちは理解できますが、これもまたガイドライン違反のクチコミです。

 

口コミへの真摯な対応が求められるプラットフォーム各社

今のところ、Googleは、レビュワーに対する啓蒙をまったく行っていません。年々、店舗からのGoogle口コミに対する不満が高まっているにも関わらずです。

 

www.bengo4.com

例えば、トリップアドバイザーは、トラスト&セーフティの透明性レポートを毎年公開しています。

透明性レポート 2023

 

また、炎上した地点への口コミには、アラートを出すようにしています。

https://www.tripadvisor.jp/transparencyreport2021

 

 

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UA→GA4の切り替えに伴う注意点!Googleビジネスプロフィールに設置するUTMパラメータ入りリンクを検証

従来のGoogleアナリティクス(UA)は2023年7月1日に廃止され、新しくGA4に変わりました。検証してみたところ、Googleビジネスプロフィール経由のUTMパラメータ分析で注意すべき点が見つかりました。

UAでは「Other」に振り分けていた場合、GA4では「Organic Search」に含まれているケースが増えていそうです。

GoogleビジネスプロフィールのUTMパラメータの活用方法や分析方法については、こちらのnoteで詳しく解説しました。そちらをあわせてご覧ください。

地味に重要?Googleビジネスプロフィール経由のサイトアクセス傾向と分析の基本|長谷川 翔一 / 編集とマーケティング

UA→GA4の切り替えに伴うUTMパラメータでの注意点

  1. デフォルトチャネル「Other」が廃止、「unassigned」に
  2. デフォルトチャネル「Organic Search」の定義変更(メディア - 完全一致 - organic → 参照元 - 検索サイトのリストに一致 OR メディア - 完全一致 - organic)

[UA] デフォルト チャネルの定義 - アナリティクス ヘルプ

[GA4] デフォルト チャネル グループ - アナリティクス ヘルプ

 

Googleビジネスプロフィール(GBP)に設置するリンクの参照元/メディアは、通常「google / organic」で計測されます。GBP経由のウェブサイトアクセスを詳しく分析するには、UTMパラメータの追加が必要です。

 

UA時代は、チャネルを「other」に分けて計測するため、「Campaign Source:google・Campaign Medium:maps」とするケースが一般的でした。

 

しかし、GA4とUAとでデフォルトチャネルの振り分け定義が変わったので、この従来のやり方では、デフォルトチャネルが「Other」ではなく「Organic Search」に振り分けられてしまいます

 

GA4では、デフォルトチャネル「other」が存在しませんので、「Organic Search」に含めたくないなら、似た意味を持つチャネル「unassigned」を使う必要があります(個人的には推奨しませんが)。

 

ちょっと調べてみましたが、こうした変化を更新していない記事が多いようです。そうした古い記事を鵜呑みにして設定してしまうと、誤った計測になってしまい、「いざ分析しよう」と思っても役に立たないデータになってしまいます。

 

また、UTMパラメータを「google / organic」にして、キャンペーン名を固有の値にする方法(例:?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=gmb_top)を紹介する記事も確認できました。

 

このやり方は実際の分析シーンでは使いにくく、CVが多い場合にはノイズになるケースも多いです。こちらも個人的には推奨できない方法です。

 

チャネルを自然検索(organic search)に含めて分析する際のUTMパラメータ例

例:https://example.com?utm_source=google&utm_medium=gbp&utm_campaign=post202404

  • Website URL:ウェブサイトのURL

  • Campaign Source:google

  • Campaign Medium:gbp

  • Campaign Name:(「post202404」など任意で自由なものを入れてください。入れなくてもいいです)

リンクをGA4対応のUTMパラメータに変えるかどうかの判断

個人的には、そもそも、デフォルトチャネルは分けずに、「自然検索(organic search)」に含めて分析する方法を推奨しています。

 

その場合、「例:https://example.com?utm_source=google&utm_medium=gbp&utm_campaign=post202404」というようなURLになります。

  • Website URL:ウェブサイトのURL
  • Campaign Source:google
  • Campaign Medium:gbp
  • Campaign Name:(「post202404」など任意で自由なものを入れてください。入れなくてもいいです)

その上で、リンクをGA4対応のUTMパラメータに変えるかどうかの判断を整理します。

GBP経由のアクセスを「organic search」に含めていい場合

参照元が「google」、もしくは、メディアが「organic」の場合、「organic search」になります。「gbp / organic」や「google / gbp」を使っているようなら、変更する必要はありません。途中でパラメータを変えると、データも2つに分断されてしまいます。それが嫌ならそのままでもいいかと思います。

GBP経由のアクセスを「organic search」に含めたくない場合

従来一般的だった「https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=maps」のようなURLが、Otherに振り分けられなくなりました。

「organic search」の条件を満たさないUTMパラメータ、例えば「gbp / maps」に変える必要があるでしょう。私が検証してみたところ、デフォルトチャネル「unassigned」に振り分けられました。

gbp / oraganic」と「google / gbp」のどちらがいいか?

どちらもデフォルトチャネル「organic search」になり、同じような分析が可能ですが、意味的に「google / gbp」を推奨します。

それぞれの方式で計測される流入元の例

Googleビジネスプロフィール経由の流入としては、直接検索でのナレッジパネル経由が多いです。掲載面で分けられるようにしておくことが、自然でしょう。

UA時代、私は「gbp / organic」を推奨していました。UAの定義の場合、「organic search」に含めつつ、細かい分析をできるためです。そのやり方をとっていた場合でも前述したように「other」ほど大きな違いはないので差し替えは必須ではないです。

 

 

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【更新中】Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の投稿で削除・拒否の原因になるNGキーワードリスト

ガイドライン上の問題はないはずなのに、Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の投稿に入れると、拒否の対象となる可能性のあるキーワードをまとめています。

※いくつかのキーワードは、単語単位でのNGではなく、コンテクストやセーフモードに起因して、随時でNG判定が変わるものもある

※2024/03/25:過去リストを再チェック

NGキーワードリストの検証一覧

  • 2024/03/25:「ちんぷんかんです」をNGワードに追加
  • 2024/03/10:「ヘルスケア」「ヘルスクラブ」「メンタルヘルス」「ヘルスケアトレーナー」「ヘルスセンター」をNGワードに追加
  • 2023/09/30:「ライブチャット」をNGワードに追加
  • 2023/05/22:リストを再チェック。「美尻 好き」がNGワードから外れました
  • 2023/05/22:「菜種油(国産)」をNGワードに追加
  • 2022/12/24:「イエロー」「ピエロ」「エロ」をNGワードに追加
  • 2022/10/22:「イエローマット」「イエローのマット」「オッパイ」「おっぱい」をNGに追加
  • 2022/07/21:「ボディソープ」「ソープ」をNGに追加
  • 2022/07/19:「剛性感」をNGに追加
  • 2022/07/09:「手指消毒のご協力をお願いします」をNGに追加
  • 2022/06/28:「お尻」「スケベ」「アダルトグッズ」「アダルトライフ」をNGに追加
  • 2022/06/28:「ぶっかけ」をNGに追加
  • 2022/06/01:「かに刺し」がNGワードから外れました
  • 2022/04/25:「のらぼう菜」「かに刺し」をNGに追加
  • 2022/03/27:「美尻 好き」「ぶっかけ 好き」をNGに追加
  • 2022/03/23:「お尻叩く 好き」をNGに追加
  • 2022/03/15:「菜の花」「クソ美味しい」をNGに追加

Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の投稿NGキーワードとは

投稿に入れると、「コンテンツポリシーに違反した」とされる特定のキーワードが存在します

f:id:haseshout:20220315100547j:plain

落とし穴なのが、明らかな中傷や性的表現以外にも、「菜の花」「美尻」のような一見問題のないキーワードまで違反の対象になる場合があることです。

おそらくですが、日本語で問題なくても、英語(Google翻訳)になったときに、「コンテンツポリシーに触れるキーワードが入っている」「特定の単語に、卑猥な表現に繋がる要素が入る」と違反の対象になると考えられます。

ビジネス プロフィールの投稿に関するコンテンツ ポリシー - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

菜の花 → Rape blossoms

※「Rape」が「卑猥、冒とく的、または不適切な言葉やジェスチャーを含むコンテンツ」に引っかかってしまう?

そこで今回、GoogleビジネスプロフィールのヘルプコミュニティとTwitter「投稿に入れたら拒否・削除になったキーワード」を収集し、検証しました。

ほかにも拒否キーワードが追加されれば追加していく予定です。引き続き、ヘルプコミュニティで募集中しているので、よろしければご回答ください。

投稿に入れると拒否対象となったキーワードを教えてください - Google Business Profile Community

削除対象と思わしきNGキーワードリスト(ほぼ確定)

  1. 菜の花
  2. クソ美味しい
  3. お尻を叩く+好き
  4. 美尻+好き
  5. ぶっかけ(「ぶっかけうどん」ならOK・「ぶっかけうどん好き」でもNG)
  6. かに刺し(「カニ刺し」「かに刺し好きの方」ならOK)※問題ないようになりました
  7. のらぼう菜(小松菜・菜葉・油菜はOK)
  8. お尻(おしり・ヒップはOK。また「お尻にハリが出る」というような表現ならOK)
  9. アダルトグッズ アダルトライフ
  10. スケベ(すけべ・助平はOK)
  11. 手指消毒のご協力をお願いします(手指消毒・消毒だけならOK)
  12. 剛性感(自転車に商品の表現に使う)
  13. ボディーソープ・ソープ(「ソープ」が含まれているとNG)
  14. イエローマット・イエローのマット(「黄色のマット」はOK)
  15. オッパイ・おっぱい
  16. イエロー・ピエロ・エロ(「エロ」が含まれているとNG)
  17. ライブチャット(「チャット」はOK)
  18. ヘルス・メンタルヘルス・ヘルスケア・ヘルスケア・ヘルスクラブ・ヘルスケアトレーナー・ヘルスセンター(「ヘルス」が含まれているとNG)
  19. 「ちんぷんかんぷんです」とか「ちんぷんかんぷんだ!」(単語単体「ちんぷんかんぷん」ならOK)

※NGキーワードとして情報提供があった「美尻」ですが、単語単体なら審査を通過しました。

※普通の単語でも別の単語が加わり「卑猥なコンテンツにつながる表現」になると、違反の対象になると考えられます。どんな組み合わせがNGかは、実際に検索してみるとわかります。

違反対象となった組み合わせで検索すると、アダルトなサイトや記事の検索結果が多くなります。一つ単語が組み合わさっただけで、検索意図が大きく変わるのが特徴です。

→2023/5/22追記:以前NGだった「美尻 好き」は、審査を通るようになりました。

f:id:haseshout:20220327185359p:plain

例:美尻での検索結果

「お尻」は単体だとNGですが、「お尻にハリが出ます」などの表現の場合は承認されます。「表現次第では、引っかかりやすいキーワード」として覚えておきましょう。

また、「菜種油」がOKで、「菜種油(国産)」がNGな理由ですが、おそらくGoogle翻訳でセンシティブ判定スコアが高まってしまうからだと思われます。

菜種油→「rapeseed oil」

菜種油(国産)→「Rapeseed oil (domestic)」

このように、単体ではOKでも、特殊なコンテクストをはらんでしまうキーワードは不承認の原因となりやすいです。

今後も、他にも再現できたキーワードが判明すれば追加していく予定です。

違反対象に間違われてしまうキーワードを使いたい場合

NGワードを""で囲むと審査を通過する時期があったのですが、2022年6月時点ではNGになったようです。

いまは、「別の言葉や表記(平仮名・カタカナ・ひらがななど)で言い換える」のが有効な施策だと思われます。

※以前の状況

Jun KOBAYASHI さんから情報提供いただきました。

違反対象に間違われたキーワードを""で囲むと、違反フィルターを通過することがあります。

ただし、あくまでも「単語単位」で適用されるやり方なので、文章そのものを囲ってしまうと効果はありません。

NGになる可能性のあるキーワードリスト(削除を再現できなかった)

「拒否・削除の対象となったが、再現できなかったキーワード」のリストです。

キーワード単体ではNGではない可能性が高いですが、投稿が違反になった場合は参考にしてみてください。

NGが疑われるキーワードリスト

  1. 美尻
  2. 唐辛子攻め
  3. クラップフェン
  4. お肌トラブル
  5. 紫外線量
  6. PM2.5
  7. オナモミ
  8. クリームパイ
  9. デスソース
  10. 金高騰
  11. 脂の乗った

再現できなかった仮説

  • 審査の仕組みがアップデートした
  • キーワード単位ではなく、文脈や表現(薬機法など)もチェックの対象とされている
  • 実は却下されているがアラートが出ていない
  • 単語と違反の対象になる特定の要素がある(例:お尻+好き)
  • そのほかの理由(バグや不具合)や複合要素、アカウント側の問題で却下された

そのほか、拒否されてしまう場合、一度投稿テキストをGoogle翻訳してみると原因がわかることがありそうです。

ただし、英語から日本語に逆変換をかけても問題のない文章に戻ってしまうことが多いので、英語文で特徴的な表現や差別表現が入っていないかのチェックが必要です。

また、普通の単語でも別の単語が加わり「卑猥なコンテンツにつながる表現」になると、違反の対象になると考えられます。関連しそうな単語や組み合わせをGoogle検索してみると原因が特定できるかもしれません。

拒否キーワードの検証・追加は継続していく予定です。引き続き、ヘルプコミュニティで募集中しているので、よろしければご回答ください。

投稿に入れると拒否対象となったキーワードを教えてください - Google Business Profile Community

やると即停止!Googleビジネスプロフィールのオーナー確認後に、未来の開業日を登録しないでください!!

Googleビジネスプロフィールの登録・オーナー確認は、開業前でも可能です。未来の開業日を入れておくと、90日前から「開業日:**月**日」と表示されるようになります。

開業日は必須項目ではありません。新しくオープンする店ですと、「手間と時間のかかりそうなビジネスオーナー確認を早めに済ませておき、後から情報を埋めていこう」というケースも多いのではないでしょうか。

ただ、開業前のビジネスプロフィールの登録は、手順を間違えると、詰んでしまう状況があります!!!

思わぬトラブルを避けるための注意点を紹介します。

 

同じ内容を動画でも解説しました。

youtu.be

 

開業日を追加する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

オーナー確認後に未来の開業日を登録しないでください!!!!!!!

「開業前でもビジネスプロフィールを登録できると聞いたので、登録したら停止した」という相談がヘルプコミュニティに急増しています。

オーナー確認後に未来の開業日を登録すると、Googleビジネスプロフィールが即停止します。まだオープン前で、お客様を入れられる状態ではないのに、管理画面から編集することができなくなってしまいます。

 

開業前にビジネスプロフィールのオーナー確認をする場合、開業日はオーナー確認前に登録してください。

 

お店を開業予定の方やお知り合いがいれば、教えてあげてください。

 

追記:未来の開業日を最初から入れてて、開業日が変わって変更したら停止されるケースも発生しています。

最近急増しているリスティング停止のトラブルパターン

最近、先にオーナー確認を済ませ、後から開業日を入れて、リスティングが停止する(Googleビジネスプロフィールから更新できなくなる)ケースが多発しています。

 

架空のパーソナルジム(4/1にオープン予定)の例に、よくあるトラブルのパターンを紹介します。

 

2/01:内装や鍵は少しできたので、録画でオーナー確認を完了。忙しかったので、確認時の登録情報は、住所・電話番号・仮の営業時間・仮の基本情報のみ。

2/15:まだ器具や看板はできていないが、余裕ができたので、ビジネスプロフィールで開業日を「4/1」に登録。リスティングが停止に。

こうなると、まだオープン前で、お客様を入れられる状態ではないのに、「ジムがオープンしている」状態に見えてしまいます。営業時間も間違った状態なのに、管理画面で変更できなくなってしまいます

※開業日ですが、年と月だけで登録すると、その月の最終日が開業日として設定されるようなのでご注意ください(例:2024年4月→2024年4月30日に開業予定になる)。

未来の開業日での停止で起こる3つの厄介な状況

リスティングが停止になると、回復リクエストを出すしかありません。

停止または無効化されたプロフィールを修正する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

しかし、3点厄介な状況が起こります。

  1. 回復リクエストの受付には、数日から1ヶ月かかることが多い
  2. 開業前なので、ビジネスオーナー側に回復リクエストに必要な材料(看板や営業許可証・証明書)が揃っていないことが多い
  3. オーナー編集不可の状態でGoogleマップGoogle検索で当初の登録情報で掲載されてしまう

Googleビジネスプロフィールが停止している状態ですと、サポートを受けられません。「まず回復リクエストしてください」と返答され続けます。

未来の開業日で停止した場合の対処法

1. 一刻も早く正規の回復リクエストのための書類の手配を

なんとか回復リクエストに必要な材料(看板や営業許可証・証明書)を揃えましょう。過去、店名の入った公共料金の領収書・請求書などでも証明できた場合もあります。

店名・住所などが入った公共機関などの信頼性の高い書類を、なんとか工夫して入手しましょう。

再審査請求の裏付けとして、リンクされたフォームから任意で証拠書類を追加できます。再審査請求を裏付けるのに役立つ証拠書類は次のとおりです。

正式な事業登録証
営業許可証
納税証明書
事業用の公共料金の請求書。以下はその例です。
電気
電話
水道
インターネット
ヒント: 提出する証拠書類に記載されているビジネスの名前と住所が、再審査を請求するプロフィールと一致していることをご確認ください。

停止または無効化されたプロフィールを修正する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

2. マップユーザーとしての編集提案

これは、まだ有効か検証し切れていない方法ですが、一般のマップユーザーでも、ある程度の編集提案は可能なので、「休業」ステータスを提案してみてはどうでしょうか。

※「閉業」というステータスもあるのですが、これを選ぶと、すぐ閉店したことになるので、別の問題を後に生む気がします。

Google マップでビジネス情報を編集する - Android - ローカルガイド ヘルプ

 

すでにオープンしてしまっている感は出てしまいますが、「お客さんが来てしまう」状態は避けられる可能性があります。

 

できれば、管理権限を持っていないご家族やスタッフさんにご協力いただき、オーナー以外のGoogleアカウントで「情報の修正を提案」を試してみてください。

もし、すでに店舗に「●月●日OPEN!」ってチラシなどが貼っているようであれば、その写真と共に提案してみてください。もしかしたら変更が承認されるかもしれません。

なぜオーナー確認後に未来の開業日を入れると、停止になってしまうのか?

Google視点だと「開業していない(まだ店舗がないのに)のに、開業していると偽って登録した」スパム行為だと判定されてしまうためです。

リスティング停止時の通知メールには「詐欺的なコンテンツと虚偽の振る舞いに関する Google のポリシーに違反しているコンテンツ」という説明が載っているそうです。

禁止および制限されているコンテンツについて

詐欺などにGoogleマップが利用されないために、オーナー確認は以前より厳しくなっています。ハガキやメール、電話ではなく、録画という確認方法が増えているのはそのためです。

※個人的には、オーナー確認後に未来の開業日を入れると停止してしまうのは、ちょっと不親切というか設定の穴を自然と突いてしまうというか…発生率が高そうな条件なので、調整してほしい仕様だとは思います。

未来の開業日の場合は、オーナー確認前に設定してください!!!!!!

リスティングが停止されても、Googleマップに店が掲載される理由

停止状態でも、最低限の登録情報(住所や店名など)だけで、検索には表示されることが基本です(重複での停止の場合は除きます)。

ローカル検索(Googleマップに店が表示されるような検索)は、Google・ビジネスプロフィール・Googleマップユーザーの3者によって作られます。

例えば、店の登録(店名や住所など)自体は、ビジネスプロフィールのオーナーでなく、マップユーザーでも登録できます。

今回のような、まだマップに掲載のない新規店舗のビジネスプロフィールでの登録だと、「0から1のGoogleへのデータ登録」と「1を100にするビジネスオーナー視点での情報更新」の2つを行うイメージです。

ビジネスプロフィールのリスティング停止という状況は、後者のビジネスプロフィールの情報だけが非公開になっている状態なので、店名・住所・営業時間などの基本情報の表示が残ってしまうケースが多いです。

 

完全にマップから店を非公開にするには、基本的には「閉業登録→時間経過」か「削除(ガイドライン違反などで本来登録されるべきではない店)」しかないのですが、今回はそのどちらをとっても、のちに整合性が取れなくなり、問題が起きる可能性があります。

 

 

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日本国内でもGoogleビジネスプロフィールへのSNSの投稿の自動表示を確認

日本国内でも、GoogleビジネスプロフィールへのSNSの投稿の自動表示を確認されました。

Googleビジネスプロフィールに連携したSNSアカウントの投稿が、自動的に「ソーシャルメディアの最新情報」として差し込まれるようになっています。

まだ、モバイルブラウザでの一部のアカウントでしか確認できていません。テスト中か順次展開中と見られます。

 

Instagramだと、こんな感じです。

画像

 

X(Twitter)だとこんな表示です。

画像

すでに公式ヘルプに、自動表示の記載があることから、今後表示が増えていくことは間違いありません。

"ソーシャル メディアのリンクが関連付けられているビジネス プロフィールには、そのソーシャル メディアの投稿が自動的にビジネス プロフィールに表示される場合があります"

ソーシャル メディアのリンクを管理する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

 

SNSの投稿の自動表示は、英語圏では、3月上旬から先行して確認されていましたが、日本には、まだ導入されていませんでした。

 

どのSNSがどういった条件で表示されるかの仕様は不明ですが、いまのところ直近1ヶ月以内に連続した投稿があったSNSのうち、1種類の投稿のみのケースが確認されています。複数のアカウントが連携されていても、1種類のみの投稿が表示されます。

 

どの店舗のGoogleビジネスプロフィールに、どのSNSを紐づけるかは管理画面から設定できます。しかし、どの投稿が自動表示されるか、絞り込みや削除などの機能は提供されていません。

GoogleビジネスプロフィールでSNS(ソーシャルプロフィール)を管理(削除・追加・編集)できるようになりました - SEOの備忘録

 

これまで、Googleビジネスプロフィールの投稿で不承認になってしまう内容でも、今後SNSの投稿を通じてアピールできる可能性があります。画像で不承認になりやすい整体院やエステなどにとっては、朗報となりそうです。

 

本当にすべての投稿が表示されているのか(Googleビジネスプロフィール側で審査など入っていないのか)などは、まだ検証中です。

 

ただし、SNSの投稿の詳細を表示させるには、そのSNSを開く挙動になるので、通常の投稿に比べると、ユーザー体験としては面倒な操作が増えます。個人的には、SNS投稿とビジネスプロフィール投稿とは、狙いや内容をわけて活用するのがおすすめです。

 

最近、最新情報の投稿がローカル検索に表示されなくなったり、特典投稿が強調表示されなくなったりと、投稿機能の不遇が続きます。海外では、今回の機能実装が「投稿機能が廃止される前兆では?」という予測も出ているようです。

 

 

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「Google口コミの低評価対応と削除申請手順」というテーマで寄稿しました

Google口コミの低評価対応と削除申請手順」の記事を寄稿しました。

主な内容

  • Google口コミの低評価のケース別対応
  • 違反口コミの削除申請手順とよくある誤解
  • 口コミポリシーの解説と違反申請例

低評価レビューには、正しい理解と手順で向き合っていくのが大事です。

Googleビジネスプロフィールでのネガティブな口コミへの対策と正しい削除申請手順|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

 

寄稿した背景

「口コミの削除申請」は割と書かれているテーマなので、目新しさがないように見えるかもしれません。 ただ、まったく新しい情報が2つあります。

1. ガイドライン違反の Google の口コミの削除申請手順

申請手順ですが、ほとんどの記事が、ヘルプの説明にとどまっています。

「再審査請求」に、触れていない記事も少なくありません。 管理画面での操作や再審査請求の具体的な内容を相当細かく解説しました。ここまで書かれているのは、たぶん初めてです。

また、検索して上位に出る記事は、残念ながら「削除申請は1回しかできない」「ビジネスオーナー側の主張は伝えられない」「マップユーザーとしての報告=削除申請」と誤解している記事がほとんどです。

もし、このテーマで記事を書いている関係者の方がいれば、一度自社記事のチェックをしてみてください。

2. ポリシー違反となる Google 口コミの定義と具体例

ヘルプのポリシー説明はややこしく、読み解くのに時間がかかります。そのため、多くの記事は、ポリシーの羅列でとどまっています。

今回、申請例(実際に削除された例をもとにしました)とあわせて、ポリシーに踏み込んで解説しました。こちらもたぶん初めてです。

ポリシー違反の口コミ例

 

 

ネガティブなGoogle口コミに悩んでいる方は、ぜひ必要な部分だけでもご覧になってみてください。

Googleビジネスプロフィールでのネガティブな口コミへの対策と正しい削除申請手順|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

 

 

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「投稿の無効」で、Googleの口コミ投稿が不可能になる店舗が出現

口コミを投稿しようとすると「投稿は現在無効になっています」という表示が出て、口コミを一切投稿できなくなっている店が出てきています。

「投稿の無効」で、Google口コミ投稿ができない現象

最初に、この問題が発見されたのは、2023年12月のコミュニティでの相談でした。

クチコミの書き込みが無効になってしまった - Google ビジネス プロフィール コミュニティ

このケースでは、あるチェーンのスクールが、どの店舗でもユーザーが口コミを投稿できなくなっていました。

アラートの説明で表示されたのは「ポリシー違反による諸機能の使用制限」です。

ポリシー違反による諸機能の使用制限 - マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ

Googleマップの投稿の制限とは

これまで投稿の制限は、炎上した店舗への嫌がらせの口コミが相次いだ場合などで発生する現象でした。

しかし、この店舗の場合、そういった状況には心当たりがなかったそうです。「制限の無効」も、炎上ケースでは表示されたことはありません。

また、炎上の場合、数日〜数週間すれば、投稿欄は復活することがほとんどです。

もし、なにか従来と違う口コミ投稿の傾向などあるようでしたら、それが原因かもしれません。

 (例)

・店舗が炎上して大量の嫌がらせが投稿された
・高評価の口コミだけをGoogle口コミに誘導するようなサービスを利用している

口コミ投稿代行やレビューゲーティング(事前にアンケートシステムをはさむことで、高評価のお客さんだけをGoogle口コミ誘導する仕組み)は、この制限にかかりやすいリスクがあります。

口コミの表示審査には、機械学習の技術が用いられています。一般的な口コミ評価と違うユーザー行動(量や5点満点など)は、スパム判定されやすいのでご注意ください。

Googleマップ管轄になるため、Googleビジネスプロフィールのサポートでは対応できない

2024年1月にも、同じ現象の相談がコミュニティにありました。今後、この状況が増えていくのかもしれません。しかし、この問題は、Googleの公式サポート対応範囲外であり、対処法が現状まったくありません

 
以前この現象について、Googleビジネスプロフィールのサポートに確認したところ、「投稿ユーザーのスパム行為が多発していたり、不適切な投稿が散見される場合には、システム判断により、一時的にクチコミなどのユーザー投稿すべてが制限される場合がある」との回答でした。

しかし、具体的な原因については、「システム判断となるので、サポートでは判断不明」とのことです。「問題はGoogleマップ管轄になるため、Googleビジネスプロフィールのサポートでは対応できない」と言われています。

前述した店舗は、問題から1ヶ月以上経ちましたが、いまだに全店舗で口コミ投稿できない状態が続いています。

 

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