最近増えているのが「管理アカウントが原因」のGoogleビジネスプロフィールの停止です。
管理アカウント単位の停止とは
Googleビジネスプロフィールを正常に利用できなくなるのには、主に3つの状況があります。
- 特定のビジネスプロフィールの停止
- 管理アカウント単位の停止
- 機能制限(投稿や写真がすべて不承認になるなど
このうち最も多いのが、①の特定のビジネスプロフィールの停止です。プロフィールでの違反行為(例:店名にキーワードを入れていた)が判定されると、そのビジネスプロフィールが停止されます。
一方で、最近相談が増えているのが、②の管理アカウントが原因になった停止です。
管理アカウントが停止すると、管理しているビジネスプロフィールが停止したりアクセスできなくなったりします。
販売者が Google ビジネス プロフィールのポリシーに繰り返し違反している場合、ビジネス プロフィールへのアクセスが制限されることがあります。販売者のアカウントが制限されると、そのアカウントに関連付けられているすべてのビジネス プロフィールが停止されます。
※「関連づけられているすべてのビジネスプロフィール」の範囲が、「管理権限」の店舗も含むかどうかは不明ですが、「オーナー権限」の店舗は関連付けの対象となります。
先日ヘルプコミュニティでは、多数のメインのオーナー権限を持った会社がアカウントの停止となり、管理下のアカウントが一斉停止されてしまったという相談が寄せられました。
管理アカウントによる停止の場合、まずアカウントの問題を解消しなければ、ビジネスプロフィール単体の回復申請をしても却下されてしまいます。
2種類の管理アカウントによる停止の原因
ビジネスプロフィールが停止した原因は、停止の通知の本文および本文のリンクを辿ると判明します。
本文の「違反の種類」で「アカウントの制限」が書かれている場合、管理アカウントに何かしらの問題が生じています。また、リンク先に飛ぶと、具体的にどんな問題があるのかをわかります。
停止につながる管理アカウントの問題は、大きく2つに分かれます。
- Googleアカウントの不正利用
- 管理アカウントの違反行為
それぞれ詳しく解説します。
1. Googleアカウントの不正利用
Googleアカウントの不正利用は規約違反などの理由でGoogleアカウントが停止されてしまったケースなどです。管理に使っているGoogleアカウントが停止されると、連動してビジネスプロフィールの管理アカウントも停止されてしまいます。
https://support.google.com/accounts/answer/40695?hl=ja
Googleアカウント停止例
- Googleアカウントの違反(不正なアカウント作成・不正ログイン・セキュリティ上の問題)
- Gmailでの違反(スパムやフィッシング行為)
- YouTubeでの違反(違法コンテンツのアップロード・誹謗中傷・著作権侵害)
- Googleアカウントの無効化(長期間アカウントを使用していない)
- Googleフォトの違反(子供の写真をアップしたことによる「児童の性的虐待と搾取の画像」の誤認)
- Google Workspaceの違反(アカウントの共用)※無料のGoogleアカウントの共用が違反かどうかは明示されていませんが、なりすまし・ハッキングの判定を受けるリスクはあります。
「Gmailが停止されてしまい、そちらはすぐ復旧したが、ビジネスプロフィールも停止されてしまった」というケースをヘルプコミュニティでは、複数確認できています。
Googleアカウントに問題が起きていないかは、下記ページから診断できます。
https://myaccount.google.com/restrictions
現時点で問題は起きていなくても、問題が起きたタイミングがあれば、その時点でビジネスプロフィールが停止になっている場合もあります。
Googleアカウントの問題が解消されて、自動でビジネスプロフィールも回復するわけではありません。別で回復リクエストが必要となります。
停止中のアカウントについて - Google ビジネス プロフィール コミュニティ
2. 管理アカウントの違反行為
管理アカウントの違反行為とは、Googleビジネスプロフィールのポリシーの違反行為を繰り返した場合です。
例えば、競合店舗にいやがらせの口コミや修正提案をした・自店舗や知り合いの店舗に高評価の口コミを入れるなどの便宜を測ったなどによる停止です。
アカウントがビジネス プロフィールのアクティビティによって制限されている
販売者が Google ビジネス プロフィールのポリシーに繰り返し違反している場合、ビジネス プロフィールへのアクセスが制限されることがあります。
販売者のアカウントが制限されると、そのアカウントに関連付けられているすべてのビジネス プロフィールが停止されます。
アカウントが制限されている場合、制限されているアカウントから追加されたコンテンツは不承認となります。以前に削除されたコンテンツを復元したり、プロフィールに新たにコンテンツを追加したりするには、アカウントを復元する必要があります。
Googleは機械学習によって、大量のスパム行為をブロックしています。繰り返し、悪質だと判定された場合やスパマーと似た傾向が見られた場合、アカウントが制限されることになります。
もし管理アカウントが原因で停止されてしまったら
基本的にはシステムの誤認を含めて、問題点を疑われている前提で、洗い出していくことをおすすめします。連座停止した場合は共通して権限を持っているユーザーを洗い出し、アカウントの状況を確認してください。
1. まずは、Googleアカウントに問題がないか調査
問題が起きている場合、その問題を各プロダクトの要件にそって解決してください。すでにアカウントの問題は解消しているケースもあるため、現時点だけでなく、直近1ヶ月間で、問題が生じていないかも同時に確認が必要です。
2. Googleアカウントの状態に問題がなかった場合、管理アカウントの操作に問題がなかったか調査
該当する管理アカウントの口コミ投稿や編集提案の履歴をチェックするのがいいかと思います。Googleマップのページから、口コミや情報の修正の履歴を確認できます。
https://www.google.com/maps/contrib/
もし、違反行為を疑われる操作をしてしまっていたら、その情報を破棄してください。※ガイドラインに沿った修正提案であれば、問題ありません。ただし特定店舗へのしつこい編集提案などはスパム行為を疑われるリスクがあります。
3. 再審査ツールにて、認識した問題と対処したことを報告
例えば、Googleアカウントに問題があった場合それは現時点では解消したこと、管理アカウントの違反行為と疑われかねない操作があった場合それを認識し改めたことを、証拠書類とあわせて報告します。
証拠書類は、再審査請求から60分以内でしか添付できないので、以下の書類をあらためて準備の上、報告に挑んでください。
証拠書類
正式な事業登録証・営業許可証・納税証明書・事業用の公共料金の請求書(電気・電話・水道・インターネット)。
ビジネスプロフィールが停止・無効化された方へ 【24/5/18 更新】 - Google ビジネス プロフィール コミュニティ
以上です。
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