ローカルSEOの備忘録

インターネットや検索エンジン、Googleビジネスプロフィール、SEO・ローカルSEOの小ネタをコツコツ書きます

やると即停止!Googleビジネスプロフィールのオーナー確認後に、未来の開業日を登録しないでください!!

Googleビジネスプロフィールの登録・オーナー確認は、開業前でも可能です。未来の開業日を入れておくと、90日前から「開業日:**月**日」と表示されるようになります。

開業日は必須項目ではありません。新しくオープンする店ですと、「手間と時間のかかりそうなビジネスオーナー確認を早めに済ませておき、後から情報を埋めていこう」というケースも多いのではないでしょうか。

ただ、開業前のビジネスプロフィールの登録は、手順を間違えると、詰んでしまう状況があります!!!

思わぬトラブルを避けるための注意点を紹介します。

 

同じ内容を動画でも解説しました。

youtu.be

 

開業日を追加する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

オーナー確認後に未来の開業日を登録しないでください!!!!!!!

「開業前でもビジネスプロフィールを登録できると聞いたので、登録したら停止した」という相談がヘルプコミュニティに急増しています。

オーナー確認後に未来の開業日を登録すると、Googleビジネスプロフィールが即停止します。まだオープン前で、お客様を入れられる状態ではないのに、管理画面から編集することができなくなってしまいます。

 

開業前にビジネスプロフィールのオーナー確認をする場合、開業日はオーナー確認前に登録してください。

 

お店を開業予定の方やお知り合いがいれば、教えてあげてください。

 

追記:未来の開業日を最初から入れてて、開業日が変わって変更したら停止されるケースも発生しています。

最近急増しているリスティング停止のトラブルパターン

最近、先にオーナー確認を済ませ、後から開業日を入れて、リスティングが停止する(Googleビジネスプロフィールから更新できなくなる)ケースが多発しています。

 

架空のパーソナルジム(4/1にオープン予定)の例に、よくあるトラブルのパターンを紹介します。

 

2/01:内装や鍵は少しできたので、録画でオーナー確認を完了。忙しかったので、確認時の登録情報は、住所・電話番号・仮の営業時間・仮の基本情報のみ。

2/15:まだ器具や看板はできていないが、余裕ができたので、ビジネスプロフィールで開業日を「4/1」に登録。リスティングが停止に。

こうなると、まだオープン前で、お客様を入れられる状態ではないのに、「ジムがオープンしている」状態に見えてしまいます。営業時間も間違った状態なのに、管理画面で変更できなくなってしまいます

※開業日ですが、年と月だけで登録すると、その月の最終日が開業日として設定されるようなのでご注意ください(例:2024年4月→2024年4月30日に開業予定になる)。

未来の開業日での停止で起こる3つの厄介な状況

リスティングが停止になると、回復リクエストを出すしかありません。

停止または無効化されたプロフィールを修正する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

しかし、3点厄介な状況が起こります。

  1. 回復リクエストの受付には、数日から1ヶ月かかることが多い
  2. 開業前なので、ビジネスオーナー側に回復リクエストに必要な材料(看板や営業許可証・証明書)が揃っていないことが多い
  3. オーナー編集不可の状態でGoogleマップGoogle検索で当初の登録情報で掲載されてしまう

Googleビジネスプロフィールが停止している状態ですと、サポートを受けられません。「まず回復リクエストしてください」と返答され続けます。

未来の開業日で停止した場合の対処法

1. 一刻も早く正規の回復リクエストのための書類の手配を

なんとか回復リクエストに必要な材料(看板や営業許可証・証明書)を揃えましょう。過去、店名の入った公共料金の領収書・請求書などでも証明できた場合もあります。

店名・住所などが入った公共機関などの信頼性の高い書類を、なんとか工夫して入手しましょう。

再審査請求の裏付けとして、リンクされたフォームから任意で証拠書類を追加できます。再審査請求を裏付けるのに役立つ証拠書類は次のとおりです。

正式な事業登録証
営業許可証
納税証明書
事業用の公共料金の請求書。以下はその例です。
電気
電話
水道
インターネット
ヒント: 提出する証拠書類に記載されているビジネスの名前と住所が、再審査を請求するプロフィールと一致していることをご確認ください。

停止または無効化されたプロフィールを修正する - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

2. マップユーザーとしての編集提案

これは、まだ有効か検証し切れていない方法ですが、一般のマップユーザーでも、ある程度の編集提案は可能なので、「休業」ステータスを提案してみてはどうでしょうか。

※「閉業」というステータスもあるのですが、これを選ぶと、すぐ閉店したことになるので、別の問題を後に生む気がします。

Google マップでビジネス情報を編集する - Android - ローカルガイド ヘルプ

 

すでにオープンしてしまっている感は出てしまいますが、「お客さんが来てしまう」状態は避けられる可能性があります。

 

できれば、管理権限を持っていないご家族やスタッフさんにご協力いただき、オーナー以外のGoogleアカウントで「情報の修正を提案」を試してみてください。

もし、すでに店舗に「●月●日OPEN!」ってチラシなどが貼っているようであれば、その写真と共に提案してみてください。もしかしたら変更が承認されるかもしれません。

なぜオーナー確認後に未来の開業日を入れると、停止になってしまうのか?

Google視点だと「開業していない(まだ店舗がないのに)のに、開業していると偽って登録した」スパム行為だと判定されてしまうためです。

リスティング停止時の通知メールには「詐欺的なコンテンツと虚偽の振る舞いに関する Google のポリシーに違反しているコンテンツ」という説明が載っているそうです。

禁止および制限されているコンテンツについて

詐欺などにGoogleマップが利用されないために、オーナー確認は以前より厳しくなっています。ハガキやメール、電話ではなく、録画という確認方法が増えているのはそのためです。

※個人的には、オーナー確認後に未来の開業日を入れると停止してしまうのは、ちょっと不親切というか設定の穴を自然と突いてしまうというか…発生率が高そうな条件なので、調整してほしい仕様だとは思います。

未来の開業日の場合は、オーナー確認前に設定してください!!!!!!

リスティングが停止されても、Googleマップに店が掲載される理由

停止状態でも、最低限の登録情報(住所や店名など)だけで、検索には表示されることが基本です(重複での停止の場合は除きます)。

ローカル検索(Googleマップに店が表示されるような検索)は、Google・ビジネスプロフィール・Googleマップユーザーの3者によって作られます。

例えば、店の登録(店名や住所など)自体は、ビジネスプロフィールのオーナーでなく、マップユーザーでも登録できます。

今回のような、まだマップに掲載のない新規店舗のビジネスプロフィールでの登録だと、「0から1のGoogleへのデータ登録」と「1を100にするビジネスオーナー視点での情報更新」の2つを行うイメージです。

ビジネスプロフィールのリスティング停止という状況は、後者のビジネスプロフィールの情報だけが非公開になっている状態なので、店名・住所・営業時間などの基本情報の表示が残ってしまうケースが多いです。

 

完全にマップから店を非公開にするには、基本的には「閉業登録→時間経過」か「削除(ガイドライン違反などで本来登録されるべきではない店)」しかないのですが、今回はそのどちらをとっても、のちに整合性が取れなくなり、問題が起きる可能性があります。

 

 

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