先日、GoogleビジネスプロフィールのプロダクトエキスパートによるYouTube「Googleビジネスプロフィールヘルプコミュニティダイジェスト」にて、「最近、誤ったサービス提供地域の設定によって、リスティング停止になる店舗が増えている」という情報提供がありました。
Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の「サービス提供地域」とは
Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の「サービス提供地域」は、誤解の多い機能です。
本来、サービス提供地域とは、出張・訪問・配達を行うビジネスが、「対象地域」を設定するもので、「"客先に出向く"出張サービスや配達サービスの対象地域」「車で 2 時間程度の範囲に収めるもの」です。
Google で非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を登録する方法 - Google ビジネス プロフィール ヘルプ
しかし、少なくない方が、「Googleビジネスプロフィールのサービス提供地域を忘れずに設定する」「20個までしか登録できない。人口が多い都市の県を登録する」というような誤った使い方をしているのが現状です。
その結果、
- 出張、宅配をしていないのに、近隣地域を設定する
- 日本全域や関東など、不自然に大きな地域を設定する
というリスティングの停止につながる操作を行なってしまっています。「いかにもランキングにつながりそうだから」と、無謀な設定をする方も少なくないでしょう。
その設定を直したら、リスティング停止が回復したケースが増えているというのが、プロダクトエキスパートからの情報提供でした。
こんな店舗は要注意。修正をおすすめします
「サービス提供地域」は、設定すると「対象地域」が表示されるようになったり、設置した地域を囲む赤いエリアが表示されるようになります。
しかし、以下のような使い方は、正しい使い方ではありません。
⚠️要注意
- 宅配・出張・配達をやっていないのに設定している(例:渋谷の不動産屋が、「新宿周辺のひとにも来てもらいたい」と思い、「新宿区」を設定)
- 明らかに広すぎる設定をしている(例:日本・首都圏全域)
- 宅配・出張・配達のサービス情報が、どこにも掲載されていない(例:自社サイト・投稿・サービスなど)
上記条件を満たしている場合は、対象地域を削除・修正、もしくは「第3者から見ても妥当な宅配・出張・配達のサービス情報を掲載」をおすすめします。
そもそも、出張・訪問をやっていないビジネスの場合、ランキングへの影響度は他の要素にくらべてかなり低く、リスクがメリットを大きく上回ります。サービス提供地域は、正しく理解し設定するようにしてください。
サービス提供地域の条件
- "客先に出向く"出張サービスや配達サービスの対象地域
- 車で 2 時間程度の範囲に収めるもの
これまでは、誤ったサービス提供地域の設定は、ユーザーに誤解を与えるのが大きなデメリットでしたが、リスティング停止になるリスクも増えているとのことです。
現在、さまざまな要因により、リスティング停止が急増しています。一度停止になると、2週間〜1ヶ月以上、回復までかかることがほとんどです。
また、新規登録地点が、オーナー確認後に停止になるケースも増えています。特に登録直後は不用意な設定で、停止になることは避けるべきです。
「MEO対策のためサービス提供地域を設定しましょう」「順位を上げるため、商圏をサービス提供地域に設定しましょう」というような記事やアドバイスを受けるようでしたら、そうしたコンテンツや提案者からは、少し距離をとった方が賢明かもしれません。