ローカルSEOの備忘録

インターネットや検索エンジン、Googleビジネスプロフィール、SEO・ローカルSEOの小ネタをコツコツ書きます

サービス提供地域をGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)で使うときの注意点

Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の情報欄では、「サービス提供地域」というものが設定できます。

かなり誤解が多いのですが、サービス提供地域とは、「"客先に出向く"出張サービスや配達サービスの対象地域」「車で 2 時間程度の範囲に収めるもの」です。

設定すると、「対象地域」が表示されるようになったり、設置した地域を囲む赤いエリアが表示されるようになります。

 

つまり、渋谷の不動産屋が、「新宿周辺のひとにも来てもらいたい」と思い、「新宿区」を設定するのは、正しい使い方ではありません。

Google で非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を登録する方法 - Google ビジネス プロフィール ヘルプ

Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)のサービス提供地域の対象になるビジネス

サービス提供地域を登録できるのは、次のいずれかのタイプだけです。

  • 非店舗型ビジネス:出張や配達で、サービスや商品を提供し、ビジネス拠点の住所では接客しないビジネス。 (例:清掃サービスや配管工事、デリバリーなど)
  • ハイブリッド型ビジネス:登録した住所で接客やサービスを提供しているが、商品配達や出張型サービスも行うビジネス。ただし、常設看板がない場合は、認められないため、非店舗型ビジネスとして登録する必要がある(例:イートインと宅配の両方を行っているレストラン)

サービス提供地域のルール

  • サービス提供地域は最大 20 か所まで指定できます。
  • サービス提供地域は、ビジネス拠点から車で 2 時間程度の範囲に収めるようにします。
  • ビジネス拠点の住所で接客し、サービス提供地域もある場合: 住所とサービス提供地域の両方を入力します。
  • ビジネス拠点の住所で接客しない場合: 住所フィールドの内容を消去し、サービス提供地域のみを入力します。

つまり、「ECをやっているから、日本全国を設定する」「新宿駅周辺のひとに上位表示されてほしいから、新宿区を設定する」「遠くの地域でも出張するから、なるべく広く設定する」のは、誤りです。

サービス提供地域のメリット

宅配可能地域が可視化されるので、ユーザーからみれば対象地域かどうか、わかりやすくなります。また、強いシグナルではありませんが、検索結果の「距離が比較的広く取られる」出張系クエリでの表示のヒントになっている可能性もあるそうです。

例:出張工事系のサービスさんが、第2商圏の地域でのローカルパックに表示されるなど

サービス提供地域を誤用するデメリット

Googleビジネスプロフィールのサービス提供地域を忘れずに設定する」「20個までしか登録できない。人口が多い都市の県を登録する」というような誤った説明を、ブログやSNSで見かけることは少なくありません。

ただし、そうした設定をしてしまうと、「出張系ビジネスをやっていると、Googleやユーザーに誤認される」リスクがあります。また、スパムを疑われることにもつながり、リスティング停止になる可能性もあります。

出張・訪問をやっていないビジネスの場合、上位表示のシグナルは他の要素にくらべてかなり低く、リスクがメリットを大きく上回ります。

サービス提供地域は、ただしく理解し設定するようにしてください。