ローカルSEOの備忘録

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PAA(他の人はこちらも質問)は対策すべきか?

PAAとは、People also ask(他のひとはこちらも質問)の略です。検索クエリと関連する検索クエリ(例:「確定申告」なら「確定申告 いつ?」)と抜粋の回答が検索結果に表示されます。

PAAへの対策は可能か?必要か?という議論があり、簡単に調査しました。

Google公式で情報が出ているわけではないので備忘録です。あくまでも議論の下地となればと思います。

急増中のPAA

PAAは、2021年12月頃から急に増え始めました。

検索2位に表示されたり、1ページに2枠表示されることもあったりと、かなり存在感を増しています。

「他の人はこちらも検索」や「他のキーワード」に似ていますが、あちらはクリックすると再検索されるものです。

サジェスト型「他の人はこちらも検索」

開閉型のPAAももともと「他の人はこちらも検索」だったのですが、紛らわしかったのか、2022年に入ってから「他の人はこちらも質問」に変わりましたね。

旧PAA

PAAの表示ランキングの仮説

PAAでの紹介され方ですが、強調スニペットと同じような仕様・デザインなので、基本的には「検索最上位のページから検索クエリの答えを抜粋し、検索結果上に表示させる」仕様のようです。

PAA

通常検索

ただし、数十件のクエリを集計したところ、必ずしもそのPAAクエリの最上位ページが紹介されるわけではありませんでした。

例えば、「確定申告」のPAAクエリ「確定申告 2022 いつまで?」で再検索すると、PAAと通常検索とでは違う検索ランキングになっています。

 

▲PAA

▲再検索

PAAクエリに対して、PAAされる紹介されるドメインは1つだけのようです。例えば、「確定申告 いつ」で紹介されたドメインは、「確定申告 いつから 2022」では最上位であったとしてもPAAでは紹介されないようです。

ただし、PAAクエリのキーとなるクエリが変わる場合、同ドメインがPAAで2回以上表示されることがあります。例えば、正式ブランド名と略称が別にあった場合などですね。

架空の例:検索クエリ「N-WGN」→PAAクエリ「N-WGN 最新モデル」「エヌワゴン 最新モデル」→両方で公式サイトがPAAで出る

PAAは対策すべきか?どう対策すべきか?

これらを踏まえた上で、個人的な見解です。

・基本的には1ドメインしか表示されない。通常検索とのランキングとも違う結果が表示される。対策が難しく、わざわざ対策ページを作るほどではない。トラフィック目的の取り組みとしてインパクトが薄い

・ただし、検索ニーズは存在しているので、PAA対策を抜きにすればFAQを充実させることでCVRを上げるには有効