PAAとは、People also ask(他のひとはこちらも質問)の略です。検索クエリと関連する検索クエリ(例:「確定申告」なら「確定申告 いつ?」)と抜粋の回答が検索結果に表示されます。
PAAへの対策は可能か?必要か?という議論があり、簡単に調査しました。
※Google公式で情報が出ているわけではないので備忘録です。あくまでも議論の下地となればと思います。
急増中のPAA
PAAは、2021年12月頃から急に増え始めました。
最近増えてきた、このPAA(People Also Ask)、最初は4つほど表示ですが、クリックして開くたびに下に別のAskが追加されていくので、無限に縦に伸びていきますw#金曜日のネタ帳 pic.twitter.com/3L3p0awvOi
— 長谷川 翔一 / 編集とマーケティング (@haseshout) 2021年12月7日
検索2位に表示されたり、1ページに2枠表示されることもあったりと、かなり存在感を増しています。
Interesting. Google looks to be doubling up on the People Also Ask box on a single results page. In the examples I've seen of this test, the Qs look to all be unique and have a different focus. Potentially serving a different intent? Either way: more data for SEOs! pic.twitter.com/BjZdHahJVI
— Brodie Clark (@brodieseo) 2022年3月9日
「他の人はこちらも検索」や「他のキーワード」に似ていますが、あちらはクリックすると再検索されるものです。
開閉型のPAAももともと「他の人はこちらも検索」だったのですが、紛らわしかったのか、2022年に入ってから「他の人はこちらも質問」に変わりましたね。
PAAの表示ランキングの仮説
PAAでの紹介され方ですが、強調スニペットと同じような仕様・デザインなので、基本的には「検索最上位のページから検索クエリの答えを抜粋し、検索結果上に表示させる」仕様のようです。
ただし、数十件のクエリを集計したところ、必ずしもそのPAAクエリの最上位ページが紹介されるわけではありませんでした。
例えば、「確定申告」のPAAクエリ「確定申告 2022 いつまで?」で再検索すると、PAAと通常検索とでは違う検索ランキングになっています。
▲PAA
▲再検索
PAAクエリに対して、PAAされる紹介されるドメインは1つだけのようです。例えば、「確定申告 いつ」で紹介されたドメインは、「確定申告 いつから 2022」では最上位であったとしてもPAAでは紹介されないようです。
ただし、PAAクエリのキーとなるクエリが変わる場合、同ドメインがPAAで2回以上表示されることがあります。例えば、正式ブランド名と略称が別にあった場合などですね。
架空の例:検索クエリ「N-WGN」→PAAクエリ「N-WGN 最新モデル」「エヌワゴン 最新モデル」→両方で公式サイトがPAAで出る
PAAは対策すべきか?どう対策すべきか?
これらを踏まえた上で、個人的な見解です。
・基本的には1ドメインしか表示されない。通常検索とのランキングとも違う結果が表示される。対策が難しく、わざわざ対策ページを作るほどではない。トラフィック目的の取り組みとしてインパクトが薄い
・ただし、検索ニーズは存在しているので、PAA対策を抜きにすればFAQを充実させることでCVRを上げるには有効