ローカルSEOの備忘録

インターネットや検索エンジン、Googleビジネスプロフィール、SEO・ローカルSEOの小ネタをコツコツ書きます

写真投稿の頻度を増やすとGoogleマップでの順位は上がるのか?

先日、ヘルプコミュニティにこんな質問がありました。

Googleから言及されている各項目の写真を3枚ずつ上記以外にも上位表示をする必要性はあるのでしょうか?色々と検索をしてみましたが『写真投稿の頻度』について言及されている記事などが見つかりませんでした。


現在は週に1度2〜3枚ほど写真を追加しているのですが、似通った写真も多くなり、逆にGoogleからの評価を下げないか心配です。

写真投稿の頻度についてお聞きしたいです。 - Google Business Profile Community

まず、直接的に「写真投稿数が多いほど、上位表示する」ことはないと思います。

海外でもそのようなデータを見ませんし、ランキングに関するガイドラインにも記載はありません。

また、写真の投稿数そのものが上位表示のシグナルとなるなら、「対策」が極めて取りやすくなります(例:自動化して大量投稿したり定期投稿したり)。Googleはそのような評価をしないはずで、あったとしても影響は小さいと考えられます。

Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

写真の定期投稿は、インプレッションの最大化にはつながる

ただし、ランキングそのものの要素としては書かれていませんが、「ローカル検索結果でお客様のビジネスが表示される頻度を最大化」する方法として、「写真を追加する」と紹介されています。

私自身、もともと写真が数点しかなかった店舗に、効果的な写真を数十点追加することで、順位・検索数が上がった実績はあります(それ以外の取り組みもしていたので、それだけが理由とは断言できませんが)。

おそらく、「ユーザーの求める写真(種類・鮮度)を定期的にアップする」ことにより、以下の効果が発揮され、結果的に露出が増える可能性があると考えています。

1:最新の写真を定期的に投稿することは、地点が管理されている・情報発信しているとみなされる
2:Googleが店舗を理解する手助けになり、関連性を高めることにつながる
3:ユーザーの求める写真を掲載しておくことで、エンゲージメント(閲覧数・アクション・クリックなど)が高まり地点の評価が上がる
4:Googleマップの「この地域の最新情報」に表示される
(基本的には最新情報が表示されやすい枠なので、定期的に写真を投稿する事でこのセクションの表示位置を上にする事は出来そうです。クチコミや写真の投稿が少ないローカルエリアだと特に有効) ※情報提供:石川氏

機械的に写真を大量アップするのは逆効果

機械的に「毎日1件ずつアップする」でも、①の成果は得られているのですが、同じような写真をアップすることは「重複」と判定されやすくなりますし、ユーザーの求める写真・アクションにつながる写真が「見つかりにくくなる」弊害も出てきます

仮に上位表示されたとしても、アクション率が下がってしまうのは逆効果ですよね。

「どのような写真を入れるべきか」という解説ページも用意されています。

ビジネス用写真

時が経てば、店の様子やメニュー、スタッフの様子も変わっていくはずです。そうした最新の写真を載せておくことは重要です。

集客につながる写真では「種類」を重視しよう

とはいえ「厳選した数枚の写真しか載せない」よりは「いろんな種類の写真を定期的に更新していく」ことをお勧めしています。

写真の点数・投稿数そのものよりも、「情報の種類」と「鮮度」に注目してユーザー視点で「ユーザーの求める写真」を考えるのが重要です。

特に重要な写真の種類

・店内:店内全体が広く見渡せる様子・入り口からの様子・入り口を望む様子・通路や席の間隔・清潔感・長く滞在する業種の場合はトイレなど

・外観:真正面・右から・左から・通りの向こう側から・駐車場など

・スタッフ:接客が発生する業種の場合は特に重要

わざわざビジネスプロフィールを見るユーザーは、そこでしか得られない情報を欲しています。

例えば、

店を発見→車を止める→入り口に手をかける→ドアを開ける→店員と目が合う→店内を一巡する→気になる商品について店員に聞く→サービスを受ける→トイレにいく・化粧を直す→会計する→店を出る

という一連の流れが写真を通して、疑似体験できるようになるとベストです。

素材写真やテキストが大きく合成された写真しか投稿していない店舗も少なくありません。しかし、写真の投稿ポリシーに抵触していますし、ユーザーの求める情報とはずれています。

ぜひ「自分がお客さんだったら、店の様子をどう知りたいか」という視点で写真の投稿のアイデアを練ってみてください。